2018年イースターのごあんない
- キリストとお会いできます - ※終了しました

驚いてはいけません。
あなたがたは、十字架につけられた
ナザレ人イエスを捜しているのでしょう。
あの方はよみがえられました。
ここにはおられません。
-マルコの福音書 16章6,7節 -

親しい方との別れ

106歳を目前にして、日野原重明医師は2017年7月、天に召されました。その一年前の105歳の時に残された言葉で、「僕は妻をはじめ、たくさんの親しい人を亡くしました。亡くなった後のほうが、むしろ生きていたときよりも、その人の姿が僕の中で鮮やかになっていくのを感じます。そして、彼らのかけてくれた言葉の意味が、死んだ後に、心の中でより深まっていくということを経験してきました。」と言っておられました。親しい方の死別は誰にとっても悲しみの極みですが、残してくれた大切な言葉が生きている人を慰め、励まし、生かすことを教えます。

聖書は、十字架につけられ死んで、葬られたイエス・キリストを慕い求めてお墓をたずねた女の人たちに、「驚いてはいけません。あなたがたは、十字架につけられたナザレ人イエスを捜しているのでしょう。あの方はよみがえられました。―お弟子たちとペテロに、『イエスは、あなたがたより先にガリラヤへ行かれます。前に言われたとおり、そこでお会いできます』とそう言いなさい。」と言われました。復活されたキリストとガリラヤで再会できることが告げらました。

復活されたキリストとガリラヤでの再会

ガリラヤは弟子たちや女たちにとって、大切な教えを聞き、訓練され、神の国の奥義を学んだ所です。そこが復活のキリストとの再会の場所なのです。今日、聖書を通して教えられ、訓練されるなら、その時、復活のキリストに出会う経験をしているのです。もう一つ、ガリラヤは弟子たちにとって、自分たちの失敗や罪、恥や愚かさが赦された場所でした。つまり、自分の罪深さ、汚れや高慢が砕かれ、赦されてもう一度新しくやり直しをさせて頂ける所で、私たちの罪ために十字架につけられ三日目によみがえられたキリストと出会っているのです。

「幸せの黄色いハンカチ」という映画があります。島勇作を演じる高倉健は妻光枝の流産を通して彼女の過去を知り、ふてくされて酒を飲みに行きます。酔った勢いでチンピラと喧嘩し、相手を殺し、網走刑務所へ入れられました。刑務所に入った勇作は離婚を決意します。刑期を終え、夕張に向かう勇作は、途中「もし、まだ1人暮らしで待っていてくれるなら…黄色いハンカチをぶら下げておいてくれ。それがなかったら俺はそのまま引き返す」とはがきを出します。夕張の町に入り、かつての家に近づき、周りを見ると、視線の先には何十枚もの黄色いハンカチがたなびいていました。勇作と光枝の2人の再会に言葉はいりませんでした。愛する人との再会は、忍耐して待つ者に報いを与えるかのように抱き合います。死者の中からよみがえらされたキリストは、私たちを待ち続け、ねぎらい、報いて下さる神として、聖書に教えられる人と出会って下さるお方です。イースターのこの時、春を待ちわびる人々の心に、復活のキリストとの出会いがありますように。

キリスト教朝顔教会牧師 三浦春壽

イエス・キリストの受難を思う夕べ

3月30日(金) 19:00〜20:30ころ

聖書の御言葉と、讃美と、パイプオルガンの調べにより、イエス・キリストの受難を覚えるひとときです。(礼拝として行います。クリスチャンの方には、聖餐式があります。)

イースター礼拝

4月1日(日) 10:30〜12:00

イースターを記念して祝う礼拝です。教会が初めての方もぜひお越しください。